陥入爪について
はせべ院長
上記の症状でお悩みの方から
よくいただくご質問にお答えします。
 
はせべ医院 院長

右手人差し指の爪のまわりが腫れ、赤くなっているのですが、どうしたのでしょうか?

爪のまわりからばい菌が入り爪の周りの皮膚の下に感染(爪周囲炎)をおこしたのではないかと思われます。一般的には、爪のまわりが赤くなり、徐々に腫れていきます。これがひどくなると、薄い皮膚の下にクリーム色の膿がたまってきます。

そうした場合、どのように対処したらよいのでしょうか?

まず、患部をできるだけ消潔に保ち、すぐに医師の診察を受けることをお勧めします。腫れが小さいうちは、化膿止めの薬(抗生物質)ですぐ良くなりますが、腫れがかなり大きい場合は切って膿を出すことにより症状が早く消えます。

他には、どのような爪の病気がありますか?

足の親指の爪のわきが、深く食い込み炎症をおこす陥入爪と呼ばれる病気があります。先の狭いくつを長くはき続けたり、スポーツによる走りすぎ、また水虫(足白癬症)がある場合にもなりやすいと思われます。ひどくなると爪の食い込んでいる部分に感染をおこし、膿が流れ出たり肉芽を作ったりします。

それでは、それらの予防法を教えてください。

当然、足を日頃からきれいにするように心がけましょう。また、水虫(足白癬症)のある方は早めに皮膚科の先生の治療を受けましょう。これから夏を迎えると湿っぽくなりがちなので、特に気をつけてください。

もし、発症した場合はどのように治療をすればよいのですか?

爪廓部(爪の脇の皮膚)の軽い赤みであれば消毒を欠かさず行い、かつ化膿止めの薬を飲むことで症状は軽くなります。しかし、いつまでも痛みが続いたり膿が残っている場合、また、肉芽ができた場合は手術治療が必要となってきます。手術にはいろいろな方法がありますが、私は、局所麻酔で食い込んでいる爪と爪母(爪の生えてくる組織)を切除する方法を勧めています。この方法だともう二度と爪が食い込まないようになるからです。