運転中、ドライバーは後ろからの車の接近に気づかないので、首の筋肉はリラックスしています。そこに、突然後ろから大きな力が働くことで、首が勢いよく後ろにのけぞります。さらに、この反動によって、重い頭を振り子として前に曲ります。
その結果、首の骨(頚椎)および筋、靭帯、椎間板、神経などの軟らかい部分が痛んでいることが考えられます。首からは肩および腕、手、胸、背中、後頭部へ伸びる神経が出ていますが、これらの神経に障害が出ると、それぞれの部位にしびれや痛み、力が入らないなどの症状が認められます。
また、交感神経などが痛むと、頭痛やめまい、耳鳴り、吐き気、眼痛などの自覚症状を訴えることも多く認められます。さらに、脊髄に影響が及べば足のしびれや排尿・排便障害なども認められます。
追突事故に限らず首のケガをした場合、このような症状が出たら気をつけてください。